<先人から学ぶ!からだのこと>30代働く女性×子宮筋腫&子宮頸部異形成の手術体験

こんにちは。先人から学ぶ!シリーズのナビゲーター・藤森香衣です。 


生理のこと、子宮筋腫や子宮頸がんなど女性特有の疾患についての啓発や、議論をされる場所が最近増えていますが、なかなか当事者のお話を聞ける機会はまだ少ない印象があります。

 

今回、コロナ禍に子宮筋腫の手術と子宮頸がんの一つ前の段階であるCIN3(高度異形成・上皮内がん)の手術をされたかよこさん(34歳)のリアルな声をお聞きしました。

 

初めての子宮頸がん検診で「アスカス」診断
大きめの子宮筋腫も見つかり手術

 

――もともと、子宮頸がん検診については、意識していましたか?

 

20代で子宮頸がんの検診をしたことはなく、2019年に、たまたま別件で行った婦人科で、がん検診を薦められ、受けたのが初めてでした。その数か月前に叔母が子宮体がんを診断されていたので、私もこまめに検診を受けなくてはと思っていたタイミングでした。

 

検査結果は、正常細胞か異常細胞か判断できないグレーゾーンのアスカスという結果で、すぐにHPV(ヒトパピローマウイルス)に感染しているかどうかの検査をしました。結果は陰性でした。


しかし、その時の検査でたまたま見つかった子宮筋腫が思ったより大きく、こちらの手術が必要となり、全身麻酔による腹腔鏡手術をしました。手術後、1週間ぐらいの入院をしました。その前に保険に入っていたので、入院代などでお金の悩みはなく助かりました。

 

子宮筋腫の手術が終わり、医師からは「アスカスだったので、がん検診は年に1回受けて下さい」と言われ、翌年も子宮頸がん検診をしました。

 

子宮頸がん検診で「ハイリスク 16型」と診断
知識や身近な人の体験談は心強い安心材料になる

 

その検査で、再度アスカスと診断されましたが、前回もそうだったので、それほど驚きはありませんでした。でも、HPVの検査を受けたところ、陽性になり、さらに「ハイリスク 16型」と診断されました。

 

次に、細胞の状態を診断され、「CIN3(高度異形成・上皮内がん)」に分類されました。

 

医師からは、「ハイリスク16型は一番、がん化しやすいもの」と説明をされ、円錐切除手術を勧められました。

 

かよこさんが受け取った診断書の一部

 

――子宮頸部異形成の診断がでたこと、手術などで不安はありましたか?

 

親族に、がんになった人が多いので、「私もがんになる可能性が高いんじゃないか」と思っていました。そのため、保険にも入りましたし、病気についての知識も多少あったので、結果を聞いても、落ち着いていられました。

 

「円錐切除」という手術は、妊娠しづらくなる可能性もあり、それも含めて夫に病気のことを報告したところ、「手術して治るなら、それがいいんじゃない?」というさっぱりした反応でした。親にも話しましたが、過度に心配するような様子はなく、周りも落ち着いていたため、そこまで大きな不安はありませんでした。

 

以前、私の友達が同じ円錐切除の手術をした後に妊娠・出産をしたこともあり、私も円錐切除をすることにしました。体験者の話やその後の情報は大きな安心材料になりますね。

 

そんな私でも、手術後の、病理検査の結果を待つ間の方が不安でした。どうしてもネット検索をしてしまい、良くない話も目にしてしまうので…結果によって、更に手術や治療をしなければならない可能性もあるので、いろいろ考えてしまいましたね。

 

でも、「不安があっても、とにかく結果を待とう!」と考えを変えて過ごすようにしました。結果、進行がんなどは見られず、それで治療は終了になりました。12月下旬に手術したので、そのままお正月休みに入りましたが、すぐに仕事復帰できました。


手術後は特に痛みや違和感はなく、次の日からでも仕事できそう!と思えるぐらい元気でした。


30代前半女性の保険加入は必須と実感
給付金や付帯サービスを活用できた!

―――子宮頸がん、子宮頸部異形成…2年連続で婦人科系の手術をしていますね。グッドタイミングで同年に保険に加入していますが、保険を考えたきっかけなどはありますか?

 

親族にがんり患者が多く、3年前には仲が良い叔母が子宮体がんになっていたこと、それを近くで見ていたこともあり、それが理由で保険の相談に行きました。担当者にこのがん家系の話をしたところ、担当者もがん家系という共通点があり…加入したという流れです。担当者のおすすめの保険にしました。

 

病気をしたことで保険の給付金についても改めて考えました。子宮筋腫も高度異形成の手術も、治療などのお金は少額で済みましたが、これがもっと治療費がかかる場合や、仕事を長期的に休まないといけない場合など、大変だろうなと思いました。

 

私は、保険に入っているので安心できた点が大きかったなと思っています。

                                                                                                                   

―――保険会社の「付帯サービス」で電話健康相談を使ったそうですね

 

医師に聞けない事など、2回利用しました。1回目は「円錐切除の手術をする病院選び」の時です。インターネットでも情報が出てきますが、有名な所と、自宅から近い総合病院、どちらが良いかについて詳しい人に相談したくて利用しました。

 

2回目は、手術後に「いつごろから運動をして良いか」を聞きました。


主治医からは「術後一か月の診察までは控えるように」と言われましたが、体力が落ちてしまうので、軽いウォーキング程度ならしていいのか…を知りたかったんです。電話で相談したところ、ウォーキングは問題ないとのこと、その理由も併せて丁寧に説明していただき、具体的なアドバイスもあって安心しました。

 

このような日常生活についての質問は、診療時間にはできないことが多いと思います。お医者さんは忙しいですし、診察の後に聞きたいことが出てくる場合もあるので、時間を気にせずに電話で相談できるのがとても助かりました。

 

1回目も2回目も親切な対応に感謝しています。個人的な感想になりますが、1回目の病院探し相談は想定内のサービス内容でしたが2回目はこんなことでも聞いていいんだ!と満足度100%でした。困った時に専門家に相談するのは、本当におすすめです。

 

私は友人に聞いていて「付帯サービス」の存在は知っていたので、使用しようと思ったときに資料の中から電話番号がわかるものを探しました。そこで青いカードを見つけ電話しました。この青いカード、見つけやすくていいです。もしもペラペラした紙のカードやチラシだったら捨ててたかも…

 

ただ、メンタルヘルス相談もできることは知りませんでした。病理結果待ちの不安な時期にも利用していたかも。

 

かよこさんが利用した保険会社の付帯サービスカード

 

健康なときに、超早期発見が可能な子宮頸がん検診を受けないのは “もったいない”
未来の自分が、がっかりしないために婦人科へ

 

―――若い人たちへメッセージをお願いします

 

婦人科へ行くのに抵抗がある方も多いと思いますが、子宮頸がんは「がんになる前」に見つけられる病気です。私は、病気について知れば知るほど、妊孕性(妊娠のしやすさ)について考えました。皆さんが将来、子どもを授かりたいなら尚更、病院へ行って欲しいです。そして、ちゃんと年1回、検診をして欲しい。なぜなら私は、1年前にHPV陰性と言われたのに、翌年は「高度異形成で手術」になったわけですから…。

 

せっかく健康なときに、とても早く病気の可能性を見つけられるのに検診を受けないのは “もったいない”と思うんです。陽性になってもそこで終わり!ではなく、「早く見つかってよかった」と思ってほしいです。

 

ご飯を美味しく食べられて、好きな場所へ出かける…【日常生活に支障がない生活】というのは「ありがたい事」なんですよ。検診を受けて、今年OKだったら来年もクリアしましょう。そして毎年、それを継続する。

 

また、女性特有の疾病を早めに見つけるためにはやはり婦人科。気になることがあれば躊躇わず婦人科受診!それは、「未来の自分が、がっかりしないため」に、自分自身ができることだから。

 

かよこさん、貴重な体験談、ありがとうございました。


 

 

取材・文/藤森香衣

モデル活動、NPO法人 C-ribbonsを設立、代表理事を務める。T-PEC子宮頸がんNAプロジェクトで企画・取材・執筆を担当


■取材・編集/大井美深

ティーペック株式会社の広報担当。T-PEC子宮頸がんNAプロジェクトの情報サイトを運用