
生理が長期間続くのはなぜ?隠れている病気と正しい対処法
生理の期間はその人の周期によって異なりますが、いつまでも出血が続く…なんてことがあると不安ですよね。
終わりかけでもなく通常の生理が8日間以上続く場合、身体の中では何が起こっているのでしょうか?
今回は、長期間続く生理の原因と症状を医師に解説していただきました。
生理が長期間続いていると判断できる基準
8日間以上続く場合は注意
生理の期間は女性によって、またその周期によって異なる場合がありますが、正常な生理の期間は3日から7日間とされています。この範囲を超えて、8日以上続く場合を過長月経と呼びます。
特に終わりかけの出血がいつまでも続く、といったことではなく、通常の生理の出血が8日間以上続くということであれば、何か異常が起きていると判断できます。
生理が長期間続く原因
■ 排卵がきちんと起こっていない
■長期間少量の出血が続く場合、月経が来ているにも関わらず、排卵がともなわない無排卵性月経の可能性がある
■ 子宮内に子宮筋腫や子宮腺筋症などがあり、月経の量が多くなっている
■ストレスなどからホルモンバランスの乱れなどが起こっている
生理が長期間続く場合に起こりうる症状
貧血を起こしやすい
しっかりした量の生理の出血が正常範囲の期間を超えて続いている場合、出血が過多な状態になり貧血をきたす可能性があります。
生理の出血によって引き起こる貧血にともなって、以下のような症状が現れやすいといえます。
貧血による代表的な症状
■息切れ
■ 顔色が青っぽくなる
■ 動悸を感じる
■ めまい
■ 立ちくらみ
■ 耳鳴り
■ 身体の冷え
■ まぶたの裏が白っぽくなる
生理が長期間続く場合に行う検査
血液検査によってホルモンの状態などを確認したり、貧血の状態を確認したりします。
また、エコー検査やCT検査、MRI検査といった画像検査を行って、過長月経の原因となるような例えば子宮筋腫や子宮腺筋症といった病態がないか、調べること場合があります。
加えて、排卵の状態を知るために、基礎体温を記録するように言われることも多いでしょう。
生理が長期間続く場合はどうすればよい?
生理が長期間持続するというのは、ナプキンやタンポンを使用する期間も長くなり、わずらわしいということももちろんありますし、下腹部痛や何とも言えないだるさなども持続する場合が多いです。
通常の生理の一日分の出血量が長期間続くならば、以下のようなことを行うと良いでしょう。
生理が長期間続く場合の対処方法
・早期に受診し原因の究明をする
・体を冷やさない
・不規則な生活を正す
・過密なスケジュールで負荷をかけすぎない
・貧血の改善に有効とされる鉄分を摂取するなど、食生活に気を配る
最後に医師から一言
生理が長く続くことが何度も起きている時は、様子を見ずにきちんと婦人科を受診しましょう。
将来的な不妊のリスクなどにつながる場合もあります。
(監修:Doctors Me 医師)
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